旧岩崎邸庭園にて

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池之端にある旧岩崎邸。三菱の創始者・岩崎 彌太郎が1878年に土地を
購入し、長男の久彌氏が1896年に建てた邸宅です。
設計はジョサイア・コンドル。

思いのほか寒かった日曜日、内部見学へ出かけました。





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建てものの大きさに内部の装飾の見事さに本当に驚きました。
(内部は撮影NGです)

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明治期の上層階級の邸宅を代表する西洋木造建築。
17世紀の英国ジャコビアン様式を基調に(内装にはオーク材による
直線的な力強いフォルムやねじり棒の装飾が多く見られる)
ルネサンスやイスラム風のモチーフなどが採り入れられています。
ベランダのタイルがとても素敵でした。

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別棟として建つ撞球室(ビリヤード場)もコンドルの設計ですが
洋館とはうってかわりスイスの山小屋風の造りに。
洋館とは地下道でつながっている。

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扉のガラスがまたすばらしい。

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そして大名庭園(江戸期に越後高田藩・榊原氏及び明治期は
旧舞鶴藩・牧野氏の屋敷であった)の形式を一部踏襲していた庭園は、
本邸建築時に広大な庭に芝を張り、庭石・灯籠・築山が設けられた。
建築様式同様に和洋併置式とされ、「芝庭」を持つ近代庭園の初期の
形を残している。

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高温多湿な風土に合わせ設計された洋館南側のベランダ。

洋館内部は本当に寒かったんですーー
靴を脱いで入場し、スリッパもないので足下からじんじん冷えてきて
この2階のベランダに出たときの暖かさといったらもう〜
お日様バンザイ!と叫びたかった(おおげさ^^;)

ただ、コンドルの日本人のお弟子さんたちは
ベランダそのものが本格的な西洋建築にないものだったので
自作には用いようとしなかったそうです。
建てものと庭を結ぶ場所としてのベランダ。
英国人だったコンドルが一番日本の風土を意識していたんですね。

そして当主の岩崎氏がこよなく愛したというのが洋館と撞球室の
間にある大樹・ヒマラヤスギ。
戦後「財閥解体」で国の所有となった岩崎邸ですが
米国CIA接収中はキャノン中佐が園内にある木を的にピストルで
遊んだという悲しいエピソードもあり、
このヒマラヤスギはそんな受難を逃れた数少ない樹木
だそうです。
キャノン機関の後、聖公会神学院、最高裁判所、文化庁と
所有者が変遷した岩崎邸、2001年東京都の管理となる。

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1961年に洋館と撞球室が重要文化財に指定。
1969年に和館大広間、洋館東脇袖塀が、さらに1999年に宅地
煉瓦塀を含めた屋敷全体と実測図が重要文化財に指定された。

今回は工事中で見学ができなかった和館に次回は入場したいと
思います。次は冬に来るのはやめよう‥‥。

解説文は、館内リーフレット・緑と水のひろばNO.32から
抜粋しました。


by sketcher | 2012-02-13 21:05 | 写真帖 | Trackback
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