「染めの小道 」03

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林芙美子記念館の庭です。
芙美子存命中は庭一面に孟宗竹が植えられていたそうです。
記念館となった今は四季折々の草花を楽しめるように
庭作りがされていました。

「染めの小道 」『道のギャラリー』で最後に見たのれんは
林芙美子記念館入り口手前、住居時代の門にかけられていました。

この後、四の坂を上り下落合にある佐伯祐三アトリエ記念館へと
向いました。





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にぎやかな中井駅前から坂の上へ向かうと閑静な住宅地へとかわる
入り口に佇む記念館。

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こちらが門にかかったのれんです。
波瀾万丈の人生を送った芙美子が最後にやっと家族と心安らかに過ごせた
家がここだったように思えます。
そんなイメージをデザインしたのかな。

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門を内側から見たところです。

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生活棟とアトリエ棟が繋がるとても広い屋敷でちびこいコンデジでは
全景は撮れません。

1941年竣工/山口文象設計
芙美子はこの家をつくるにあたり、200冊以上の本を読みあさり
京都の民家を見学したり材木を見に行ったり、その思い入れは
格別だった。


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押入れには大工に命じインド更紗を貼って作らせた。

玄関脇の客間とそこから見える庭。
人気作家となり多くの仕事をかかえた芙美子のもとへは
原稿依頼や受け取り待ちのたくさんの客が日々訪れた。

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記念館になった今は、孟宗竹は玄関前に少し残され
庭には寒椿、ざくろなど芙美子の愛した木々が植えられている。
この日は福寿草が咲いていました。

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林芙美子記念館を出たら四の坂を上り佐伯祐三アトリエ記念館へ。

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こちらも静かな住宅地の中にあります。
林芙美子記念館からはのんびり20分くらい歩いたでしょうか。

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「下落合風景」の内12点が写真パネルで紹介されている。
佐伯の生涯を当時の写真や作品とともに映像でも楽しめるアトリエ内部。
現在のアトリエは復元されたものですが大正10年に
この建てものってセンスもさることながら裕福なご夫妻でした。。

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この窓からそそぐ自然光のもと絵筆を握っていたんですね。
パリへ旅立つまでの2年間と大正15年に帰国後再び渡仏する
昭和2年までの4年間しか佐伯はこのアトリエを使っていない。

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パリで夫祐三と娘彌智子を亡くした妻米子もまた画家で
昭和3年二人の遺骨とともに帰国、昭和47年に75歳で亡くなるまで
この地に住み画家として活動していた。

林芙美子は47歳で、佐伯祐三は30歳という若さで世を去った
夭折の作家と画家。
そしてふたりともフランスのパリを愛し、東京ではこの土地に
根ざした。林芙美子は愛着のある我が家で亡くなるまでの10年間を
佐伯祐三はたった4年間ではあったけれど
ともに作家として画家として血気盛んな一時代を過ごした街である。
何か「気」のようなものをいただいたかもしれない。

そろそろ『放浪記』を読むか!最後まで‥‥。
若い頃は、暗く不遇な女性の物語という苦手意識から途中で投げ出した
けれど今なら貧しさに負けない明るさや夢をもつ女性の強さを
受け取れそうな気がする。
そして、やはり写真パネルや画集ではもの足りない、佐伯祐三の絵画も
また本物を観に行きたいなぁ‥‥あのアトリエを訪れた人なら
皆そう思うことでしょう。

ランチ集合から最後のお茶まで友人3人で過ごした休日は
早春と呼ぶには寒い一日だったけれど、よく歩き、よく観て、よくしゃべり
とても楽しかったです☆


by sketcher | 2012-02-23 15:52 | 旅と散歩 | Trackback
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