お雛さま

d0113613_11395613.jpg

母がどこかの旅の土産にくれた雛人形。
私が二人暮らしから一人暮らしに変わった頃だったと思う。
その頃はバブルがはじけた後だったけれど、今よりは日本の景気はましで、まだまだ
仕事が忙しかった。冷蔵庫の中には水とビールしか入っていない、いつも
職場にいたような暮らしだったのに、このお雛様だけは毎年箱から出して飾っていた。
『暮らしの歳時記』に載っているようなことで実践していたのは
こんなことくらい。たったこれだけのことでも、忙しい日々の中に
春の訪れを感じられ、ほっとできたことを憶えている。

子どもの頃は、昔ながらのひな壇を出して、たくさんの雛人形を
飾っていたけれど、3年前の引越のときに思い切って処分した。
ちっさい漆の重箱だの装具や備品をママゴトに使っちゃって、
だんだん人形だけになっていったのを思い出す。
母は断腸の思いだったと今でも語ります。
だけど、昔から日本の住まいなんてそんな広くなかったはずなのに
どこの家でも大きなひな壇をバ〜ン!と組み立てていたものだ。
友だちの家で玄関しか飾れる場所がなく、扉を開けるといきなり‥
なんてこともありました・笑

ここ数年はまた、春先にこの小さなお雛様を飾っています。


by sketcher | 2013-03-03 12:08 | 雑記帖 | Trackback
トラックバックURL : http://crosketch.exblog.jp/tb/17920876
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。