ル・コルビジェと前川國男   8/23

ここは、PARISは16区、メトロの駅は"JASMIN"にある
VILLA LA ROCHE/JANNERET(ラ・ロッシュ/ジャンヌレ邸)です。
ノルマンディに続き、この旅でどうしても訪れたかった場所。

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近代建築の父、ル・コルビジェによるピロティ(柱によって住宅を持ち上げる)で
有名なモダニズム建築。音楽家と美術家のための住宅です。
20世紀初頭の重厚な装飾などの過去と決別、「住宅は住む機械である...」という
彼の言葉をどこかでお耳にしたことのある方も多いはず。
白い箱に水平に連なる窓、柱・床・階段をパーツで考え鉄筋で量産できる
自由で開放的な空間を創造しました。



想像していたより、狭かった〜!そして、レプリカばかりに座っていたので
本物の彼の椅子は、もっと座り心地が良いのかと思っていたら
案外小さくて、座りにくかったです。。。

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ギャラリーという部屋があったり、画家として彼の描いた絵画も
飾ってあります。ここはコルビジェの初期の頃の建築、次に行く機会があったら
かなり作風が変化した後期の建築を観に行きたいです。

そして、日本人でコルビジェのお弟子さんである前川國男氏の自邸がこちらです。


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7月に掲載した江戸東京たてもの園に移築されているこちらの住宅は1942年、
戦時体制下の建築資材の入手が困難な時期に品川区大崎に竣工されました。

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ル・コルビジェと前川國男   8/23_d0113613_16414353.jpg外観は切妻屋根の和風、内部は吹き抜けの居間を中心に書斎・寝室を配したシンプルな間取りになっています。
この住宅もとてもコンパクト。
実に無駄のない作りだと思いました。
寝室の作り付けのクローゼットやダイニングテーブルのすぐ後ろにはキッチンと繋がる小窓があったり、新しい生活様式を取り入れた作りが今みても古くささを感じさせない。
コルビジェのモダニズム思想をチラリと受け継ぎながら居心地のよい日本の住まいを追求した結果でしょうか。


by sketcher | 2007-08-23 17:01 | 旅と散歩

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