ストランゲーゼ25番地

d0113613_164799.jpg

ヴィルヘルム・ハンマースホイー静かなる詩情ー

d0113613_16484278.jpg

ハンマースホイが描いた、後ろ姿の妻イーダのいる室内。
ふたりが暮らした場所。それがコペンハーゲンの「ストランゲーゼ25番地」。

今年の8月頃、この画家に魅せられてデンマークに移り住んでしまった
男性の話を聞きました。どんな魅力が彼をそこまで駆り立てたのか。。。
忘れかけていたら先日、日曜美術館で特集があり、
またすべりこみセーフで閲覧してきました。(7日で終わりです)

フェルメールを思わせる写実的な表現と光の捉え方、そして
繰り返し描かれた室内画が有名だそうです。
たしかに「ストランゲーゼ25番地」を描いて描いて描きまくっている。
その室内を3Dで構築した映像にもとても引きつけられます。

モノトーンを基調にしているせいか室内画では
イーダの肌の色、家具のブラウンの濃淡が際立ちます。
そしてテーブルクロスや食器、窓枠、カーテンなどの「白」の描き方に
いくつもバリーエションがある。

自分がハンマースホイの世界にどんどん引き込まれていくのがわかりました。

建築や風景画においても
彩度を落としても、そこに様々な色気を感じるという絶妙な雰囲気があります。
パリにも暮らしましたがほとんど描かれていません。
(美術館の壁のレリーフが一枚あった!)
イタリアも少ししか描いていない。
しかしロンドンは描いています。デンマーク以外の街ではロンドンが
ハンマースホイの気分にマッチしたのでしょうね。
全体の絵画にいえますが霧がかかったようなグレイッシュなトーンです。

風景画では『ゲントフテ湖、天気雨』が気に入りました。
天気雨って、写真に撮るのもとても難しい不思議な光景なのに
それが見事に描かれているのです。

おまけに、もうひとつ「オォーッ!」とうなったこと。
それは、チケットの作品にもあるロイヤルコペンハーゲンのパンチボウルの
復刻版が展示されていたのですが、その大きさにビックリ。
直径50cmくらいありそうでした。絵画では遠くに置いてある設定なのか…。

ハンマースホイの生涯において妻イーダの存在は特別だったと思います。
なのに、なぜこんなに暗い表情ばかり描いたのでしょうか?謎が残りました。
その謎も魅力のひとつかもしれません。

国立西洋美術館の売店では、デンマークフェアさながら
フレメのステッチキットや雑貨、デンマークのお菓子や紅茶も
販売されていましたよ〜♪

d0113613_1734250.jpg
d0113613_17341280.jpg

ティクロワのひきだし3 続・写真帖に上野公園の紅葉をアップしました☆
by sketcher | 2008-12-03 17:40 | 雑記帖 | Trackback
トラックバックURL : http://crosketch.exblog.jp/tb/9010481
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。