映画 モリのいる場所

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西武池袋線沿線に暮らしていた頃、熊谷守一美術館の前を
通ったとき、友人が『ヘタウマ』でしょ…と言った。
『ヘタウマ』っていうのはイラストに使う言葉じゃないの?
熊谷守一は画家だよ。
でも『ヘタウマ』でしょ…と不毛な会話をしたことを憶えている。


山崎努と樹木希林は素敵なコンビだった。
守一と秀子夫妻はこんな感じで一日を過ごしていたのか〜と
またしても昭和のあの頃に想いを馳せることになった映画でした。






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昭和のあの頃、多くの家には縁側があって雑木林みたいな庭から
ひょっこり来客がある。
どんどん居間に上げてご飯まで一緒に食べるシーンがあたたかい。
そのオープンさが本当に楽しそうで懐かしい。
どんな人も『welcome!』。
庭の精霊まで一緒なんだものね(笑)

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この本の中にも、映画の1シーンにもあったモリの言葉。

「かあちゃんが疲れるのが一番困る」

長生きしたモリ。
それができたのは秀子さんのおかげなのをよくわかっている。
お子さんを亡くされ、その悲しみを幾度も乗り越え
画業に専念し、大好きな庭で心いくまで過ごせたのも
ぜんぶ秀子さんあってのこと。

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車前草に蝸牛 1962

夜、秀子さんの「さぁ、学校の時間でしょう」という言葉に
後押しされ画室に入っていくモリ。
希林さんのあのセリフの言い回しの優しさに
心底じ〜んっとなりました。

モリが過ごす庭が本の中の当時の写真と同じに見えるから
今でも残っているように感じてしまう。
だけど実際は湘南でロケしたそうです。この庭といい画室の雰囲気といい
美術さんの腕がすごいなぁ!と感心しました。


by sketcher | 2018-08-03 14:04 | 雑記帖 | Trackback
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