梅雨とクロスステッチ 6/18
2007年 06月 18日
梅雨入りしたとたん、この青空はな〜に?
風は爽やかで、すごい早さで雲がながれていきました。
そんなこの週末は父の日。母の日に比べるとカゲが薄く
この雲のようにさぁ〜っ過ぎていきました。
あんまりかな〜って思いましたが、気持ちですからね。今年の父の日の贈り物。
ソニープラザで買っためがねクリーナーでした。
梅雨は、あまり外出をせずにゆっくりと、クロスステッチを楽しむのに
もってこい...ということで昨年の今頃は、この1803年のサンプラーを
こつこつステッチしていました。
北欧神話に出てくる世界を貫くイグドラシルの樹「生命の樹」
(知恵の樹とされている場合もある)のそばに立つアダムとイブ。
デンマークの農民がいつも異なるアダムとイブをステッチしたのは
謎のままですが、サンプラーの多くはこのモチーフが中心にあり、
その周辺を様々なモチーフで囲むという図案が多く見られるようです。
アルファベット・数字、また、2匹のライオンに挟まれているのは
どこかの街の紋章のようで、この紋章もクロスステッチによく使われるモチーフ。
ライオンは勇気や力のシンボル。
この場合の花輪は「永遠」を表すシンボル。イニシャルや年号を入れる時に
よく使われるモチーフ。(花輪は宗教的には勝利のシンボルを表す)
そして、ぶどうの房をかつぐ若者も、アダムとイブのように様々な
バリエーションがあります。ぶどうの房は聖書の「約束の蜜流れる土地」
豊かさの象徴。
船もよく登場するモチーフですが、帆のないものは「ノアの方舟」、この
サンプラーのように帆や十字架のあるものは、教会を表現しているのでは
ないかといわれています。果物が盛られた器のモチーフは、「子孫繁栄」を
表現した大変縁起の良いモチーフです。
犬は「誠実」、王冠は「生命の冠・高貴・尊厳」の象徴。
あの時代、一番身近にあった宗教のモチーフが多く見られ、
中には不細工なモチーフもありますが、それでも少女たちが一生懸命に
ステッチしたのを伺い知る事のできる、クラシックなサンプラーでした。
クラシック クロス・ステッチ Vol.1 〜参考本〜。。。
by sketcher
| 2007-06-18 13:52
| 刺繍のこと